食事には来ないと言っておきながら、突如、師匠とその友達のフィリピーナ2人、そして僕で食事しているコリアン焼肉に姿を現したサラ。
何の冗談なのか、まだ生後5ヶ月の子ども1人、ホテルにおいて来たと、
としか、思えない言葉を発しながら、僕の横に座る。
ただ、実際はそれはサラの嘘だという事はわかっていた。
このコリアン焼肉屋の前にはサラのベストフレンドの一人であるK子やアテYがいるHello Foxがある。
ここに入るまえにそこに寄って、現状子どもをK子達に見てもらっているらしい。
僕ともメッセンジャーで繋がっているK子が、サラがここに来る直前に「僕にはホテルに子どもを置いてきたって言うと言ってるけど、ここで預かってるから安心して」とのメッセージを送ってくれていた。
スポンサーリンク
実は僕はこのK子にはかなりの借りが出来ていた。
そもそも今回は、クリスタルの妹のFacebookへの投稿がきっかけとなり、サラにまで到達してしまったが、実はその以前にあるFacebookの投稿がK子にまでは到達しているものがあった。
12月の渡航の数日前にK子から「今フィリピンか?」とのメッセージが届いた。
そして続けて送られてきた写真に
11月の滞在時にピンクレディの店が終わってから、今回のパーティーでクリスタル達が踊ったダンスの練習をする姿を、ピンクレディの誰かがFacebookに投稿しており、その写真の端っこに一緒にその練習の姿を見ている僕が写り込んでいた。
ただ、実際は11月の写真であり、現状日本にいる為、何なら写真は確実に僕そのものであるものの、違う人やで位の勢いで「違う、日本におる」
との返事を返した。
すると続けて届いたのは、このK子の友達が誰なのかは分からないが、既にピンクレディの友達に確認を取っており、僕の名前を言ってスタッフと一緒にダンスの練習を見ていたと聞いたとの内容。
もはや言い訳はできず、、、まずは謝る~の、サラにフィリピン来てたのは言わんといてとお願いすると、K子はいいヤツで本当にサラにその事を言わずに今回の渡航に至っていた。
ただ当然、昨日サラにクリスタルの妹が上げたFacebookが発覚した時点で、サラがK子にもその内容を送っており、ニキもそうだったが、このK子にも「サラには黙っておいてあげたのに」的な内容でまあまあ怒られた。
怒られたものの、何だかんだサラとの関係を色々と助けてくれるのもまた、サラの友達であった。
そんなK子であり、サラがHello Foxへと子どもを預けに来たことを連絡をくれていた。
ただ、K子が連絡をくれていたことは、サラには言っていない。
日本で言うならポンコツのヤンキーが「どうや、俺悪いやろ?」と、謎の悪話を斜に構えながら語っている様な状態というべきだろうか?
昨日からの一連の言動に理由や原因はともあれ、
としか、思えてなくなっている僕の横で、サラは何も喋らず、ただ師匠やその友達のフィリピーナを険しい顔で黙ってみている。
あまりの雰囲気の悪さで、師匠に
ミ…こいつ何かこんな感じなってるんで、僕ら帰りますわ。
との話をして席を立ち、サラを連れ帰ろうとすると、サラは、
僕の手を振りほどきながら、そう言い放つと一人で店を出て行った。
滞在時間にして3分程だっただろうが、たったその3分で、サラからすらば見ず知らずの日本人とフィリピーナをドン引きさせ、何とも言えない空気感だけをテーブルに残して行った。
スポンサーリンク
当然だが、師匠は「あれ誰っ?」
となっている。
当然だろう、そして師匠に僕が先程のサラと結婚していること、そこからクリスタルに行き着くまでの過程や、久々にサラに会ったものの、昨日クリスタルファミリーとのクリスマスパーティーがバレて~の現状を話した。
ただ、
との気持ちが強くイライラして、もはや気持ち的には食事などしていられる気持ちではない。
師匠に、
ミ…そんな状態でのさっきの嫁の襲来なんで、僕先帰りますわ。
との話をして、僕も店を出た。
そしてホテルの部屋へと戻る。
部屋では既に子どもと一緒に、サラも何事もなかったかの様にしれっと携帯を触っている。
そのしれっとした姿を見て、サラにイライラが募った僕は、
と声を荒げて詰め寄ってしまう。
すると「はっ?」的な言葉でサラもブチギレ、夜中の3時近くから激しい言い合いとなる。
と、一瞬、懐かしいサラのキチガイを喜んで味わいそうになる、僕の心の大部分を占めるMの部分が大興奮しそうになるが、ぐっとこらえる。
激しく言葉で言い合いながら、言うて昨日の今日で情緒は凄まじく不安定なサラは号泣しながら、昨日の事もぶり返して話が出始める。
昨日に関しては何の言い訳も出来ない僕のせいであるのは自覚している。
それでも、色々な周りを巻き込んでいくサラのスタイルには、どうしても納得がいかず、
スポンサーリンク
ミ…オマエ、もうアパート帰れや。
サ…アホか帰らんわ
今度は話が、帰れ、帰らへんとの方向へと以降して、その事でも30分程、押し問答を続ける。
ただ僕も一切折れず、とにかくサラを部屋から出させようとすると、サラは諦め号泣しながら、誰かに電話をかけて荷物をまとめ始めた。
さすがに荷物をまとめている姿を見ると、少し胸がいたんだが、それでも一緒にいるとそんな可愛そうやなとか、申し訳ないなとの感情よりも、怒りの感情の方が勝ってしまう。
サラが荷物をまとめ終え、しばらくするとサラの電話がなり、部屋の番号をサラが伝える。
すると僕は今まで見た事は無いフィリピーナとフィリピーノが部屋に来て、サラの荷物やら子どもを連れて帰る手助けに来た。
そしてサラ達が部屋を出て、僕は部屋の窓から下を見ていると、二人が乗ってきたスクーターに乗ってサラはどこかへと消えて行った。
結局久々にサラに会い、今回の嘘がバレるまでは順調の様に思っていたが、いざトラブルが発生すると、余りのキチガイ性にやはりサラとやって行くのは無理やな、などと自分の中では確信しかけていた。
ただ、滞在も残り1泊2日である。
クリスタルもいなくなったが、今日の夜ぐらいは一人で過ごすのもありだろう。
サラを帰らした頃には外は明るくなっていたが、そんな事を思いながら眠りに就いた。
ただ、サラの中では未だに先程コリアン焼肉に来た際には、子どもを一人部屋に残してきた体が成立している。
そんな既に崩壊している体が、ラストナイトに最後の最後で訳の分からないサラの嘘を誘発する事になる。
続きは次回。
TEAMあわよくばの本日の記事をお読みいただき、ありがとうございました。
現在ブログ村ランキングに参加中です。よろしければこちらをクリックで応援お願い致します!